Z1000J2 T.Y様 エンジン腰上の分解

去年の秋に納車した1000Jですが、当初から高回転での白煙がありました。
ノーマルエンジンのフィーリングを味わってからエンジン修理をと、
オイル消費も多くなってきたとのことで、
今回は最低限の白煙修理です。
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白煙以外はいたって調子がいいとのこと。イメージ 2

納車前にも点検しましたが、再度、カムホルダーネジのトルクをチェックします。イメージ 3

ヘッドを外します。ヘッドを外すのはこの車両を仕入れてから初です。
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ノーマルボアのノーマルピストンです。
ヘッドガスケットのつぶれ具合などから、新車時から初めての分解のようです。イメージ 5

エンジン腰上が分解できました。
カムホルダーネジは、ヘリサート無しでトルクも全く問題無い状態です。
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ピストンには大きなスカッフは無いようです。イメージ 6

シリンダーをみてみます。イメージ 7

全体的にスカッフが多く、部分的に深いところもあります。イメージ 8

こちらは4番シリンダーです。
深いスカッフとトップリングの上端位置に段付き摩耗があります。
修理にはオーバーサイズピストンでボーリングしかありません。
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ヘッドを分解点検します。
錆びているバルブがあるのは、
長期保管されていた時期があった可能性があります。
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シートカットやその他の加工は見られません。
バルブシートの当たり幅がやや広い程度です。
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バルブガイドのガタも極わずか。
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ヘッドは状態もいいので、このまま洗浄だけで継続使用することに。
ガスケットリムーバーでカーボンを落としていきます。
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燃焼室とポートのカーボンが洗浄できました。
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バルブもフェイスの摩耗が少ないので継続使用です。
サンドペーパーでカーボンを落とします。
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ざっと落とすとこんな感じです。
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ステムシールを交換したら、バルブを組み付けます。イメージ 18

ヘッド周りはこれで完成。
シリンダーとピストンは、
ワイセコ72ミリとボーリング済のシリンダーセット完成品を手配しました。
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腰下は分解予定がないのでこのままです。
納車前にギヤ抜けしたのでシフトドラムだけ新品交換してあります。
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35年以上たったと思われるガスケットは、完全に固着して剥がすのもたいへん。イメージ 21

ベースガスケット剥がしに2時間費やし、まだ半分です。
のこりはまた明日。
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ピストンリングが異常摩耗しているのでよくみてみます。イメージ 23

特に酷いのが4番のトップリングです。イメージ 24

ピストンのリング溝に当たる上下部分が摩耗しています。
オイル消費の多くなった主原因でしょうか。
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右側の新品リングと比較します。イメージ 26

走行5万キロオーバーといったところでしょうか。
これでは張力も無くなりますね。ごくろうさまでした。
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シリンダーセットは来週入荷予定です。イメージ 28